No.42

 「ええ、どうもそうなんです。むかしみたいにいろんなことがおもいだせなくて――それに十分と同じ大きさでいられないんです!」

 「おもいだせないって、どんなこと?」といもむし。

 「ええ、『えらい小さなハチさん』を暗唱しようとしたんですけれど、ぜんぜんちがったものになっちゃったんです!」アリスはゆううつな声でこたえました。

 「『ウィリアム父さんお歳をめして』を暗唱してみぃ」といもむし。

 アリスはうでを組んで、暗唱をはじめました。

 


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