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		 <center>
	        </center> <hr>
	  <center>
	    <p>No.90
</p>
	    <p> 第 8 章　</p>
	    <p>「ぼくならではの発明」 </p>
	  </center>
	  <hr>
        <p><br>
　 しばらくすると、騒音はだんだん小さくなってくるようで、やがてあたりはシーンとしずまり、アリスはびくっとして顔をあげました。あたりにはだれ一人見あたらず、最初に思ったのは、ライオンや一角獣（ユニコーン）やあのへんてこなアングロサクソン伝令たちのことは、ただの夢だったんじゃないか、ということでした。でも、あのおっきなお皿がまだ足下にころがっていました。あのすももケーキを切ろうとしていたお皿です。アリスはつぶやきました。「じゃあ、あれは夢じゃなかったんだわ。ただし――ただしこれがみんな、同じ夢の続きなら別だけど。でもこれが あたしの 夢で、赤の王さまの夢じゃありませんように！　ほかの人の夢の中にいるなんて、いやだもの」そしてちょっと文句を言うような調子でつけ加えました。「いって起こしてみて、何がおこるかぜひとも見てみたいわ！」 </p>
	    <p>　このとき、おっきなどなり声がして、アリスの考えが中断しました。「アホイ！　アホイ！　王手（チェック）！」そして真紅の甲冑を着た騎士（ナイト）が、おっきなこん棒をふりまわしながら、馬でパカパカとこっちにやってきます。目の前まできたときに、馬が急にとまりました。「これできみはぼくの捕虜（ほりょ）だ！」と言いながら、騎士（ナイト）は馬からころげおちました。 </p>
	    <p>　びっくりはしていたものの、その時のアリスは、自分のことよりも騎士（ナイト）の身を思って縮み上がって、馬にのりなおすのをずいぶんと心配しながらながめたのでした。しっかりと鞍にまたがりなおすと同時に、騎士（ナイト）はまた「これできみは――」と繰り返しはじめましたが、そこで別の声が「アホイ！　アホイ！　王手（チェック）！」とそれをさえぎって、アリスはちょっとおどろいてあたりを見まわして、新しい敵をさがしました。 </p>
	    <p>　こんどやってきたのは白の騎士（ナイト）でした。アリスのとなりに馬をつけると、赤の騎士（ナイト）とまったく同じように、馬から転げ落ちました。それからまたまたがりなおし、そして騎士（ナイト）二人は、なにも言わずにしばらくにらみあっていました。アリスはちょっとうろたえつつ、二人を交互に見つめます。 </p>
	    <p>　「この子は ぼくの 捕虜（ほりょ）なんだからな！」とうとう赤の騎士（ナイト）が申しました。 </p>
	    <p>　「うん、でもそこへ ぼくが やってきて、この子を救いだしたんだぞ！」と白の騎士（ナイト）が答えました。 </p>
	    <p>　「ふん、それならこの子をめぐって決闘だな」と赤の騎士（ナイト）は かぶとを手に取り（これは鞍の横にぶらさがっていて、なにやら馬の頭みたいなかっこうです）、それをかぶりました。 </p>
	    <p>　「決闘の規則はもちろん守るだろうな」と白の騎士（ナイト）もかぶと をかぶります。 </p>
	    <p>　「いつも守る」と赤の騎士（ナイト）。そして二人はお互いにすさまじい勢いでなぐりあいはじめたのでアリスは木の陰にかくれて、ふりまわすこん棒に当たらないようにしました。 </p>
	    <hr>
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